NTTサラリーマン貯蓄仙人からFIRE

とあるNTTグループ会社からFIREするまでと、その後

KISSポートフォリオの実践 ~ ドルコスト平均法でインデックスファンド積立【参考書籍:投資の大原則】

『投資の大原則』に書かれている9つの原則とKISSポートフォリオを私の実践内容を踏まえてご紹介します。

KISSは「Keep It Simple Sweetheart」の頭文字をとった名称で、ざっくり言うとシンプルな資産形成をしていきましょうという物です。


人は短期で一気に儲けたいと思ってしまいがちです。

しかし目新しい投資商品には飛びつかず、低コストのインデックス・ファンドを広く分散させて持つというのが50年ほどの歴史から導かれた投資一般人の最適解となっています。

欲をかけば博打で失敗して大損をしたり、騙されてカモにされるなんて悲劇も起こりえます。


安定度の高い資産形成のためには下記9つの原則に従うのが重要となります。

  1. お金は若いうちから定期的に貯めよう
  2. 会社と国に資産形成を手伝ってもらおう
  3. 不時の出費に備えて、現金は用意しておこう
  4. 保険をかけているか確認する
  5. 分散投資をすれば心配の種が減る
  6. クレジットカードのローンは使わない
  7. 短期運用への衝動を無視しよう
  8. 低コストのインデックス・ファンドを使う
  9. オーソドックスな分野に着目

本記事では私の経験を9つの原則に照らして解説をしていきます。

ちなみに私はこの投資方針で、2023年3月にFIREを達成しました。

mikakafire.hatenablog.com

お金は若いうちから定期的に貯めよう

例え少額であっても貯金か投資に回そうという初歩の行動ですが、ここができない方が多いのかもしれません。

資産家の子供でもない我々一般人はお金を得るためには働くざるを得ません。

投資にお金を回せない限りは、働き続けるしかない状況です。


私は小学生の頃から貯蓄の習慣を身に付けてきました。

小学生の頃に貯めた月100円など今となっては誤差の金額ですが、貯蓄するという習慣が身に付いたことが最大の資産だと思っています。

こんな少額貯めても仕方ないとは考えずに、貯蓄を始めるというのが重要と思います。


お金をためるためだけに生きているわけでもないので、半分使って半分貯めるとか、貯蓄の比率は個人の好みで決めればよいかと思います。

ただ貯蓄率0%だとどんなに稼いでも貯蓄は0円のままなので、多少なりとも貯蓄を始めることが大事かと。

ちなみに働くのが好きならFIREは必須ではない

ちなみに働くのが好きだったら、投資とかKISSポートフォリオとかそもそも無しで働き続ければ良いじゃんという考え方もあります。

働くのが好きと聞くと金持ちの一部の成功者というイメージがありましたが、週2で嫌ではない仕事をして年収90万円でハッピーに暮らしている方もいます。

私はFIREしたのですが、これがFIREせずにFIREの境地に至る最短ルートなのではないか?と頭をよぎったりもします。

mikakafire.hatenablog.com

会社と国に資産形成を手伝ってもらおう

投資に絶対儲かるというものはありませんが、国が税制優遇してくれる金額に関しては確実に得できます。

NISAやiDeCoは国が国民に投資を始めてもらうために税金を少なくするという人参をぶら下げているので、積極的に利用するのが効率的です。

但しiDeCoに関しては60歳までお金を引き出せなくなるため、使う時期が決まっているお金を投資するのには向いていません。

 

積立NISAができたからこそ私は投資を実際に始めることができました。

投資の勉強は10年ほど前から投資の本を20冊以上読んだり、金融関連の本や、リーマンショックの原因解説の本を読むなどしていました。

しかし個別株で素人が利益を出すのは難しいとか、投資信託にしても手数料の高いボッタクリ商品だらけだという知識のみ得て、当時は証券口座の開設にすら至りませんでした。

 

積立NISAでは手数料の安い投資信託に厳選されていますし、多くの一般投資家にとっての最適解であるドルコスト平均法になるという点が優れていて、投資を始めることができました。

一括投資が合理的だが、人間の心は合理的に働かない

積立NISA初年はおっかなびっくり少額から始めて上限額を使い切れなかったものの、評価額がマイナスになることがあっても市場から退場せずに投資を続けられました。

精神面から考えると少額から始めるのがお勧めです。

合理的に考えると余剰資金を今全額投入することでリターンが最大化するのですが、人間の精神が合理的ではなく途中で辞めてしまう事例が散見されるため。

不時の出費に備えて、現金は用意しておこう

当ブログでは「生活防衛資金」と呼んでいます。

サラリーマンなら生活費半年分、フリーランスなら生活費1年分あると安心と言われているようです。

 

私はFIRE後の生活防衛資金は生活費5年分で設定しています。

mikakafire.hatenablog.com

ちなみに総資産の4割を現金(預金)で残すことにしていますので、生活費5年分を大幅に超える金額を現金で持っています。

総資産を投資に回す人でなければ、現金として生活防衛資金が自然と残るかもしれません。

保険をかけているか確認する

本書は国民皆保険がないアメリカを前提としているため、医療保険の加入も推奨しています。

日本の場合、特にサラリーマンは天引きで結構な額の保険金を支払っているので民間保険は過剰(無駄)となる可能性が高いです。

扶養家族がいる場合は、自分が死んだ後に稼ぐ予定だった収入が家族に残るために最低限の掛け捨て保険に入っても良いかもしれません。
(遺族年金の制度などもあるのでその分の収入は差し引き)

車の対人保険と火災保険には入った方が良いです。
(実質強制加入ですけど)

起こる確率は低いけれど、万が一起こってしまうと一発で人生終了になるような事柄には保険で備える価値があります。

私は車を所有していないのですが、自転車の対人保険には入っています。

分散投資をすれば心配の種が減る

  • 個別株よりインデックスファンド
  • 業界を絞ったインデックス指数より国全体の指数
  • 1国への集中投資より世界への投資
    が推奨されています。

20年以上の長期で投資を続けることを前提としており、ずっと勝ち続けることはほぼ無理です。

そのため価格の上げ下げが少なくなるように分散した方が安定します。

 

また株式だけではなく、異なる値動きをするものへの分散として債権もお勧めされています。

昔は株式と債券は逆の値動きをしていましたが、近年は同じ値動きをしているため分散の効果が出なくなっています。

そのため私は債権を買っていないです。


ただこれは、短期的な傾向でいずれ株式と債権が異なる値動きをするように戻る可能性はあります。

そしたら債権も買うようにするかもしれません。

クレジットカードのローンは使わない

投資でリスクを取って4%のリターンを頑張って出そうとしているところで、悪魔の高金利リボ払いなどには絶対手をだしてはいけません。

①でお金を貯めようとありますが、投資の期待リターンを上回る金利のローンがあるのであれば、それをさっさと返し終えるのが先です。

浴槽の栓が外れた状態でお湯を貯めようとしないように気を付けましょう。

 

小学生の頃からローンで家や車を買うことに違和感を覚えていたのですが、良い嗅覚を持っていたなと思います。

早く自分の所有物にしたいという欲を叶えるために支払う手数料としては、ローンの金利は金融機関にかなりボッタクられていると感じます。
(事業として借金をして、金利を上回る利益を上げられるのであれば話は変わりますが)

短期運用への衝動を無視しよう

コロナ禍での株価の急上昇を見ていると、このまま上がり続けそうだと錯覚し、生活防衛資金も含めた全額を投資したい欲望にかられるかもしれません。

しかし歴史上株価が急上昇を維持したことはなくどこかで暴落していますし、原理的にも会社の成長が有限である以上実態経済とかけ離れた株価はどこかで頭打ちになります。

投資は20年以上継続することを前提に、1年程度の短期の株価の上げ下げは気にしないのが一般人には最適です。

低コストのインデックス・ファンドを使う

アクティブファンドの大半はインデックスファンドに勝てませんが、それはトレーダーや売買の手数料が利益を棄損するからと言われています。

確実な費用となる手数料は安いに越したことはありません。


インデックスファンドは大勝ちできるわけではありませんが、世界の企業の利益を投資家全員で分け合いましょうという考えであると思います。

それ以上の利益を得たければ他の投資家から奪い取る形になるため、人にお金を預けるだけでその戦いに勝とうというのは、筋悪と感じます。

オーソドックスな分野に着目

変化の激しい時代に生きていると、新しいものほど素晴らしいと思ってしまいがちです。

今までなかったということには理由があるはずで、ただ新しいというだけで飛びつくと痛い目をみます。

 

特に投資商品は投資家をカモにしようと物が多いため、新しい分野は特に怪しいです。

投資の神様ウォーレンバフェットですら新しくて自身の理解できていないものには手を出しません。

私を含めて投資歴が20年に満たない初心者は、株や債券といった伝統的資産を中心に投資するのが再現性の高い方法になると信じています。

 

株式のみに投資すると一点集中が過ぎるため、分散のために他の資産を少し加える(最悪その分は損しても仕方なという気持ちで)のはアリだと考えています。

成長業界も衰退業界もそれを織り込んだ株価になっている

山崎元氏が『ほったらかし投資』の中で、成長業界は投資リターンも増加すると勘違いしている人が多いといったことを書かれていました。

今後成長すると見込まれる業界は投資家みなそう思っているので、現在の株価はそれを織り込んだ高い株価になっている。

成長業界の投資リターンはその他の業界と差がないように自然調節されています。


逆に日本は成長が見込めないので日本株は駄目だという考えが多くみられるが、それも誤解だと。

低成長を見込んだうえでの株価となっているので投資リターンは世界で同じに調整されるとのことです。
(株価が上がらなくても安値で配当金を得られるので、リターンはある)

私は日本株は投資リターンが他の先進国に比べて低いと勘違いしていたので、この本を読んで勉強になりました。

まとめ:KISSポートフォリオの実践

『投資の大原則』に書かれた9つの原則を見てきました。

先進国の市場全体に分散した低コストのインデックスファンドを、ドルコスト平均法により3年程度かけて買い続けるのが私のKISSポートフォリオです。

地味で、一度積立投資の設定をすると特にすることがないのですが、これが投資素人にとっての最適解と信じています。

これが現実に効をそうしてFIRE達成となるかどうか、毎月の状況確認の記事を見守っていただければ幸いです。

2023年3月にFIREを実現しました!

mikakafire.hatenablog.com

↓よく読まれている記事↓

mikakafire.hatenablog.com

mikakafire.hatenablog.com

mikakafire.hatenablog.com

↓FIREするうえで4%ルールは非常に参考になりました↓

© 2023 MikakaFIRE All rights reserved.