FIREの仕組みが理解できたとしても漠然と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
私はその一人で、心理的障壁が何のか明確にし、それを突破してFIREを実現するために立てたステップをご紹介します。
理解と実践との間には高い壁がありますが、それを超える一助となればと考えています。
- FIREに対して感じていた3つの不安
- 4%ルールを理屈は分かっても実感できていないことへの対処
- 収入が株式投資のリターンだけになる心配への対処
- 家族、友人、同僚からの反対への対処
- まとめ:FIREへの心理的障壁と突破ステップ
FIREに対して感じていた3つの不安
FIREの仕組みについては『FIREとは?経済的自由を手に入れて早期退職する生き方』の記事でご紹介したように、再現性が高いなと理屈の上では私は納得しています。
とはいえ今まで続けてきたサラリーマンを辞める、周りの人たちがやっていない生き方を選択するというのには漠然とした不安を感じていたのも事実です。
まずその不安を具体化します。
- 4%ルールを理屈は分かっても実感できていない
- 収入が株式投資のリターンだけになる心配
- 家族、友人、同僚からの反対
これら3つの不安に対して、どうすれば心理的障壁を突破できるか考えていきます。
4%ルールを理屈は分かっても実感できていないことへの対処
こちらに対処するには、もう実際に投資をやって体験してみるしかないと考えています。
私はFIREを目指し始めた時点で、すでに積み立てのインデックス投資信託を2年以上を行っていました。
2年間で見れば資産は増えていますし、コロナショックで積み立てていた資産の価値がマイナスになるのも経験し、なるほどこんな感じかと掴めていました。
総資産に対して少額しか積み立てていなかったためマイナスが出ても狼狽しなかったですが、これがもし10倍、100倍の額であったら狼狽して売ってしまい、大損を確定させてしまったかもしれません。
投資は少額から始めて下落を経験し、心を鍛えていくことが対策になると考えています。
↓4%ルールを学んだ書籍
↓「FIREの4%ルールを日本で暮らす場合に当てはめ考察」の記事もご参照ください。
mikakafire.hatenablog.com
貯まっている預金を一気に投資にまわすべきか
長期積み立ての一般論では貯まっている預金は一気に投資に回した方が良いと言われることが多いようです。
理由は、15年などの長期目線で見れば株価はいまよりも上がる(ことを信じて長期積み立てをする)ため、リターンの機会損失にならないように早く始めた方が良いというものです。
短期でFIREを目指す場合はどう考えるのが良いのか悩ましいところです。
一気に投資に回してからFIREするまでの間に株価の暴落が起こると、株価が回復するまでの期間(長いと5年くらい)投資資金には手を付けず、防衛資金を取り崩して生活してくことになります。
一気に投資に回さなくともFIRE後に暴落がおこれば同じように思えるかもしれませんが、期間分散するよりも一気に投資していた方が額が大きく回復までの期間も長くなります。
預金がすでにある程度貯まっている状態での悩みのため、一気に投資に回してFIREまでの期間を多少短くしようとするよりも、期間分散してFIREの安定性を高めた方が、精神衛生上良いと考えます。
例えばFIREまであと2年で1200万円投資資金が必要であれば、今の所有資産がいくらであれ、50万円ずつ毎月定額で積み立てていくということになります。
何を重視するかという個々人の考え方によって結果は変わりますので、私の性格に合ったやり方はこれということを補足します。
収入が株式投資のリターンだけになる心配への対処
サラリーマンとして1社からの給与のみで生活していると、そもそもこの不安は感じないかもしれませんが、それはそれで危険な状態と言えます。
昔は、終身雇用・年功序列が当たり前で1社に定年まで勤めきれば定年後も安定というのが日本の普通でした。
しかし終身雇用・年功序列も崩れつつある今、1社に自分の人生の全てを委ねるというのは結構なギャンブルだと感じます。
給与収入と投資信託の2本の収入源があったところ、FIREしたことで投資信託1本の収入で生きていくことになります。
資本主義社会や株式制度が崩壊することはそうそう行らないと予想されますが、もしそうなったらどうするか考えておくことで不安は払拭されます。
対策は以下2点が考えられます。
- 資産が足りなくなったらそのとき働く
- 少額でいいので安定して稼げるようにしておく
資産が足りなくなったらそのとき働く
対策の1点目は、予期せぬ事態になり資産が足りなくなってしまったら、その時点でアルバイトでも再度サラリーマンをするでも良いので、収入を取り戻そうというものです。
ただ下記の要素があるため対策として弱いです。
- 世の中が予想付かない状況に陥った中、今みたいな働き口がそのとき存在しているのか
- 働いていなかったブランク明けにいきなり働けるようになるのか
- 時給が今より非常に低くなり生活が維持できない
確率が低そうなことへの対策のためこれでも良い気もしますが。
少額でいいので安定して稼げるようにしておく
サラリーマンとして働かなくて済むようにFIREするのに、その後も働くのでは意味ないと思われるかもしれません。
しかし、大変さが全く異なると考えています。
ちなみに投資収入は無く、嫌ではない週2日の労働のみで、十分幸せを感じられる生活ができている方もいます。
↓『年収90万円でハッピーライフ』はFIREに対する考え方に大きく影響を受けました。
私は副業を経験することなくサラリーマンを辞めてFIREしましたが、嫌ではない仕事はユルユルと探し続ける予定です。
その形態は、個人事業主かもしれませんし、フリーターかもしれません。
はたまた好きな仕事を週2日以下でやればよい会社が幸運にも見つかり、サラリーマンに戻る未来もあるのかもしれません。
(これは宝クジにあたるくらいの確立?)
家族、友人、同僚からの反対への対処
身もふたもないですが、価値観の合わない人たちとはなるべく関わらないのが賢明と考えます。
FIREを目指していても、サラリーマンとして一生頑張ろうとしている人たちを否定するわけではありません。
だからこそサラリーマンを是とする家族、友人、同僚からの親切なお節介に時間を割くのは双方にとって損しかないと考えます。
自分の周りの人たちに合わせた生き方をするのか、自分らしい生き方を求めるのか、どちらの方が自分が幸せになれそうかを考えてみましょう。
この答えは人それぞれだと思います。
(FIREを目指すのが絶対の正解と言うつもりはありません)
まとめ:FIREへの心理的障壁と突破ステップ
FIREの仕組みが理解できたとしても感じる不安3点を挙げました。
- 4%ルールを理屈は分かっても実感できていない
- 収入が株式投資のリターンだけになる心配
- 家族、友人、同僚からの反対
この対処として以下をご紹介しました。
- 少額投資から始めて下落を経験し、心を鍛えていく
- 少額でいいので安定して稼げるようにしておく
- 価値観の合わない人たちとはなるべく関わらない
これが達成されれば気持ちよくFIREに踏み切れるのではないかと考えています。
私は総資産が目標額を超えたため、2023年3月に早期退職してFIREしました。
投資以外からの収入は得ていないため、それだけ宿題事項として継続中です。
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